写真家 小松健一・オフィシャルサイト / Photographer Kenichi - Komatsu Official Website

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今年も師走。 昨年は2度の入院と手術で腎臓癌にかかった右腎臓を全摘した。そのこともあり、約100日間病院へ通った1年だった。お陰で何も出来なかった。今年こそはとバタバタと写真集を2冊刊行し、写真展を6回開いた。沖縄に2度行き20日余り滞在し、高知にも2度出かけ、神戸にも話をしに出かけた。世話しない日々・・・。そして極月。年内も30日を切っているが、相変わらずの病院通いは続き今月だけでも7回通院する。検査が多い。年に一度の忘年会シーズンだが、こちらの方は3回の出席予定だ。病院へ行く方がはるかに多いとは情けない限りである。

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週4~5日というのは、ほぼ毎日。具も毎日同じでは飽きるし、出汁にしてもそうだ。和風ペースの海鮮出汁か、味噌出汁か、醤油出汁か、あるいは洋風出汁にするかと悩む。この日は海鮮。海老、カニ、アサリ、鮭に白子で約700円。それにマイタケを入れて、締めて970円だった。他に豆腐、長ネギ、カニカマボコ、白菜、キャベツ、竹輪などが入っている。全部足しても1300円はいかない値段だ。
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この鍋は、ヒラタケ、なめこなどきのこ類と鶏肉と長ネギ、小松菜の鍋。出汁は鶏ベースに昆布。

先日、久方ぶりにせり鍋を食べた。写真を撮るのを忘れるくらい美味かった。特に根が美味。その昔、田舎で食べたセリってこんなに美味しかったっけ・・・。

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この日の出汁は、ブイヤベース。海老が10尾で500円だったので、それにカニのつみれ120円。白菜、なめこ、もやし、豆腐、糸こんにゃくなどが入っている。このナベも1000円で優にお釣りがくる。寒い夜は体が温まって良い鍋の真ん中にのっているのは頂いた柚子。出汁が残れば翌日はスープとして飲むと美味い。

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山形県鶴岡市月山の山麓に広がる黒川能の里の友人から庄内柿と山形特産のラ・フランスが送られてきた。柿は子どもの頃から好物で、大きな柿の木に登っては日が暮れるまで食べ続けたものだ。近年は田舎に行くと誰も食べないのか、どの柿の木も真っ赤な柿がたわわに実ったままである。特に東北地方は雪景色の中に赤く実った柿の木の光景は印象に残っている。食べる物がない熊がリスクを負っても食べたくなる気持ちも分からなくはない。僕だって食べたくなる・・・。

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少し期間をおいて食べ頃になってから頂こうと思っている。ありがとうございました。 合掌

 

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「北へ向かふ車窓に赤城山広がれば母の故郷(くに)なり深く呼吸(いき)する」10代の時に久しぶりに東京から上州の実家へ各駅停車で帰省するときに詠んだ歌だ。11月17日、郷里へ向かう車窓から見る赤城の光景は変わらなかった。
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谷川岳をはじめとする上越国境の山々を正面に、右側が赤城山。左側の車窓から見えるのが榛名山である。
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榛名連山の山麓にある水澤観世音の参道口。釣る瓶落としで境内は寒くなっていた。残りの紅葉がわずかながら残っていて目を楽しませてくれた。
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この観音さんには、ここ3年毎年お参りに来ている。右にあるお堂は、仏たちが沢山立っており、その土台をグルグルと右に回すとお祈りしたことになる。ネパールヒマラヤやチベットにあるお寺の大きなマニ車と同じで懐かしい。今年も僕は「オーマニペイメイホン」とお経をあげながら仏像が乗る台座を回した・・・。
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眞月美雨さんは自分の干支と同じ守り石仏にお祈りをしていた。
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夕方に伊香保温泉に集合して、湯に浸かり食事となった。前列左から次男の修二、三男の勝三。後列左から修二の嫁の宇基子、美雨、勝三の嫁の美香。
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バイキングの上州、越後郷土料理を取に行く美雨と僕・・・。
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2人の弟。69歳と62歳である。船盛は修二の弟子が毎年差し入れてくれる。この日もあいさつに来てくれた。みんなでお礼を言った。感謝~!♡☆
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部屋にある伊香保温泉街が一望できる源泉かけ流しの黄金の湯風呂。久しぶりの温泉に生き返るようだった。床に就く前にもう一度浸かった。
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夜明けの内風呂。左は赤城山、なだらかな稜線が正面に見える。
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榛名山麓にある伊香保温泉の宿の部屋から見た早朝の赤城山。 兄弟そろって毎年同じ部屋で寝ている。夜半まで呑み話、夜明け前から温泉に浸かり、また話し合う。何室もある大きな部屋だ。    この日、赤城山は初冠雪となった。
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朝食を食べたあと、父母や祖父母が眠る故郷・吾妻の墓参りに来た。
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町営の墓地の高い場所の一角に墓はある。三国の山々が一望出来て気持ちの良い場所だ。
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勝三の嫁が仕事で来れなかったが後は全員墓参した。今年は父の妹である小松その叔母さんが入ったので、親子水入らずで、にぎやかな事だろう。 合掌
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「水澤うどん」と言えば有名だが、この名は10数軒が持つている商品登録名で、そのほかの店は使えない。ほとんどが観光客相手だから高くて量が少ない。よって地元の人々は食べに行かない。地元では「水澤うどん」と呼ばないがもっと美味くてボリュームがあるお店にがあり、そこに行っている。
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一人前を頼んだがとても食べきれなかった。一人前分はタッパに入れて弟が持ち帰った。マイタケも一株が単品。きのこ汁は具が丼一杯だった。ご馳走様でした。
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店の前で色づいていた紅葉。
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帰路の列車まで時間があったので、勝三の自宅に寄った。1年ぶりの「みようが」との再会である。ずいぶんと大きくなった。赤ちゃんの時から見て来たが、今年3歳になるという。元気でね~!♡☆

 

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吉祥寺駅駅前にあるパルコB2のアップリング吉祥寺。5つの映画館があり、チケット売り場は混雑していた。15:30頃から一番大きな会場で、僕のトークショーは行われる。

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13:30分から上映された「最初の年」のポスターと。明日16日がチリの大統領選挙の投票日ということもあり、会場から遥チリの民衆へ連帯の思いを伝えた。

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15:06分に上映が終わり、トークショーとなった。マイナーな映画だから鑑賞者は少ないと思っていたが、席数が一番多い会場が8割以上埋まっていた。上映が終わったらみな帰ると思っていたら約70人程が残ってトークショーに参加してくれたのには驚いた。

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30分の予定だったが40分を過ぎても終わらず、話は盛り上がった。それでもあっという間に終わってしまい何を話したか。希望者にはギャラリートークへ誘った。フォトセッションで、映画のポスターと一緒の撮影会をした。誰も撮らないと思いきや、多くの人がシャツターを切っていたのにもまたまた驚いた・・・。

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同館のホールにあるギャラリー。小松健一作品展「遙かなるチリ 1989」が10月24日から11月26日まで開催されている。映画を観た人などが参加してギャラリートークが始まった。

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モノクロ作品を中心に30点余り展示。質問も多かった。

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作品について解説をする。この日、写真家の松本徳彦さん、大石芳野さんたちも来ていただき感謝している。先日は立木寛彦さんなどにも来ていただいた。会場にいなくて失礼をしたと思っている。

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チケットの販売コーナーでは、写真集『遙かなるチリ 1989』(東京印書館刊/2、900円)をサイン入りで販売している。

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写真研究塾「風」と「写真集団・上福岡」の会員たちも10人程来てくれた。ありがとう~!♡☆

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最後に写真研究塾「風」メンバーとアップリング吉祥寺の担当者で記念写真。

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パルコすぐ近くに広がる呑み屋街・ハーモニカ横丁に行って軽く一杯やって帰宅した。

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11月10日、「写真集団・上福岡」の11月例会が開かれた。2026年4月28日~5月3日まで川越美術館において「第47回写真集団写真展」が正式に決まった。この日は100歳を超えている中村会員以外は全員参加した。

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来年の写真展の出品作品づくりに向けてみな気合が入っている。持ち込む作品数も増えている。

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会終了後、この日見学に見えた宮岡さん(僕の右隣り)の入会歓迎会を含めた懇親会をした。用事で2人が帰ったが後はみな参加した。賑やかなのは良いね~!♡☆

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11月12日、池袋のヘアサロンへ行く。年末年始へ向けてヘアカットに行った。デザイナーはいつもお願いしている眞月美雨さん。

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その足で池袋に近い雑司ヶ谷の大鳥神社の一の酉へ行った。以前は新宿・花園神社や浅草・鷲神社へはよく行っていたが、歳と共に人出の多さが堪えるようになった。近場であるが、地元の人が中心で人出が少ない鬼子母神近くのこの神社を最近は参拝している。その途中にあった猫除けの車カバー。

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雑司ヶ谷近辺の業者が神社の依頼で店を出しているという。派手さはないが掛け声はかかる。

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余り大きくはないが熊手が高く並ぶ。どこよりもここが安いと自慢していた。

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地元で長年やって来たという熊手売りの親父さんと写真家・眞月美雨さん。

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境内の様子。僕は2人の弟と自宅用に3本の熊手を購入した。

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屋台が並ぶ。その中の1つの店にいつも入る。タコ焼き、焼きそば、おでんなど毎度おなじみのメニューを頂く。熱燗は行けないので僕は缶チューハイ。

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美雨さんは生ビールに煮込み。

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大きな熊手を担ぎながら、屋台定番のベビーカステラを買っているご婦人。

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鳥居の前で記念写真を撮る。

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赤く焼けた夕空に都電が映える。雑司ヶ谷・大鳥神社の参道風景。今年は二の酉は11月24日、三の酉はない年である。

 

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11月4日、朝霞市産業文化センターで「風」の例会が行われた。この日は仕事や体調の具合が悪いなどで、参加者が僕を含めて5人とやや寂しかった。しかし、内容は極めて濃いものだった。参加した全員が来年へ向けての個展開催や作品集作りなど目指す写真作品を持ち寄ったからである。並木同人は来春にまとめ、続いて橋都同人、水谷同人、眞月同人と秋口へかけて続く。

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3時間余に及ぶ、濃い例会を終えて一息いれる。いつもの沖縄料理もふんだんにある居酒屋で。橋都同人はこの後、約5時間かけて自宅の信州伊那地方へ帰るという。お疲れさまでした。千葉・銚子の先から来ている水谷同人は、この日は都内に泊まると言っていた。

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マグロの赤身の鮨、中トロの刺し身が付いて1600円。初めてオーダーしたが美味かった。沖縄宮古島の泡盛・菊之露のボトルをキープしてある。

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11月7日、ようやく行こうと思っていた2つの写真展へ品川まで足を延ばした。最近、薬をきらしていたこともあり、体調が思わしくない。全身がだるく力が入らない。両ひざも痛く階段等を上がるのが怖い時すらあるのだ。品川駅からキャノンギャラリーへ向かう途中。今年初めて黄葉らしいものを見た・・・。

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写真家・小澤太一さん。歳は僕の子どもたちよりも若い。確か身長158センチ、体重38キロと自身を紹介する文章に書いていたが文字どうり小さい。しかし、小さな巨人である。今回の写真展もそうだが、これまでに彼がなしてきた仕事をふり返るとそのどれもがタフで、エネルギシュな対象ばかりである。あの小さな体のどこからあのパワーは生れ出るのかと不思議に思った・・・。 これからを大いに期待できる日本の写真家の一人だ(写真展前で小澤君と記念写真を撮る)。

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同ビルの1Fのオープンギャラリーで開催している山岸伸写真展を見た。40年以上にわたって撮影してきたフィルムを今回、全て見直してセレクトしたものだと言う。

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残念ながら撮影者とは会えなかったが、誰もいない静かな場所で、故西田さんとじっくりと対峙できたことは、しあわせな時間だったと思う・・・。 合掌

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10月24日から始まっている小松健一作品展「遙かなる チリ 1989」も2週間が過ぎた。15日(土)13:30~の上映後、スクリーン前でのトークショーが近づいてきた。当日はチリの映画を観た後、皆さんで語り合う。写真展も鑑賞後、トークをする。ぜひ、ご参加ください~!! 終わったあと近くの吉祥寺ハーモニカ横丁の「奄美」の料理と黒糖酒が美味い居酒屋で、皆さんとの懇親会も予定しています。お待ちしています~!♡☆

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チリの映画監督:パトリシオ・グスマンの処女作である「最初の年」は1970年に撮られたもの。当時彼は31歳、僕がしたように国土を南北に約4、000キロメートルを走破している。それから3年後にアメリカのCIAに組織された多国籍企業や軍隊によってクーデターがおこされて、アジェンデ大統領をはじめ多くのチリ民衆が虐殺され、投獄、拷問、国外追放、行方不明になった。その闘いを描いたのが「チリの闘いー武器なき民の抵抗」3部作である。僕の写真はそれから16年後の1989年、再びチリの民衆が武器を持たず「紙と鉛筆」のみでピノチェト軍事独裁政権を打ち倒した。その時にチリの現場を1か月間にわたって取材した作品である。(映画チケット:一般2、000円 60歳以上は1、300円)

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作品展はアップリング吉祥寺(吉祥寺駅前、パルコBF2)のホールにあるギャラリーで行われている。映画を観ない人でも自由に鑑賞できる(9:00~21:00)15日は15:30頃からギャラリートーク(無料)をします。ぜひふるってお仲間を誘ってご参加ください。

 

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24日、9時30分に到着、10時から作業開始。「写真集団・上福岡」の竹川会長、一瀬事務局長はじめ、5人のメンバーが参加してくれた。アップリンク吉祥寺からも2人参加、最初は難航したが徐々にスムーズに進むようになっていった。展示が終了して、前に立つ僕でした。

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協力してくれたメンバーで。約3時間半かかった。お疲れさまでした。

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アップリンク吉祥寺の渋沢担当と。

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近くの老舗・蕎麦屋さんへ遅い昼食へ行った。この店の店長はこの道50年を超える名人。僕と同じ上州の山奥の村出身で、小中学校の同級生である。この店の名物・鴨南蛮せいろとマグロと山芋トロロ丼かカツ丼をみんなで食べた。美味しかった。ずいぶんとサービスをしてくれた、ご馳走様でした。同級生で実家が近い店長の戸塚金也君は、昨年から本格的に写真をやり始めた。今は都内各地の公園を巡り、野鳥を中心に撮影している。

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アップリンク吉祥寺の僕の担当の水口ルビーナさん。夫はいま、チリのサンチャゴに仕事で滞在しているという。後1年余りの期間だ。この年末年始に水口さんもチリに行くと言っていた。

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3時間ほど在廊していた。人はひっきりなしに通るが、全員が立ち止まって写真を見る訳ではない。でも少なくない人が見てくれていた。「芳名帳」や「感想文ノート」を置いた。写真集『遙かなるチリ 1989』(東京印書館・定価2900円)著者サイン入りを同館において販売している。

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小松健一作品展「遙かなるチリ 1989」の案内状。

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作品展とのコラボ企画で上映するパトリシオ・グスマン監督作品「最初の年」(11月14日~上映)、「チリの闘い」(11月21日~上映)のチラシ。ぜひ、作品展とともにご覧ください。

 

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1992年からはじめた江南古鎮茶館探しの旅は、200~300年続いた名茶館をふくめて、そのほとんどが2000年前後には消えたという。わずか10年足らずの取材ではあるが、「スナプショトの名手」と言われてきた英伸三の面目躍如が十分に表れている。同名の写真集も凄いが、フイルムで撮影し、自らプリントした作品群は一見の価値がある。あらためて写真とは何か、深く考えさせられた写真展であった。

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英伸三さんは、僕の写真の師の一人である。他人から具体的な指導はあまり受けたことがない僕にとっては先生と呼ばなくてはならないかもしれない。しかし、出会ってから53年間、公の場を除いては先生と呼んだことはなかった。今でも英さんである。奥様の愛子さんとも半世紀の付き合いである。

現代写真研究所という写真学校が創設された1974年に第一期生として本科に入って助手だった若き樋口健二さん、竹内敏信さんに2年間しごかれ、3年目の研究科の担当が英伸三さんだった。英さんにはその後、3年程「JRP英塾」という英さんの元に、若手の写真家たちが集まって喧々諤々と写真論議をした塾生の一人として席をおいた。その時の仲間で鬼籍に入られた人も少なくない。僕の知る限りでは写真活動している人は数人だと思う。

厳しく怖い先生だった英先生は今年で米寿を迎えられた。その顔は優しく慈愛に満ちている(2025年10月18日撮影)。愛子さんも然り・・・。お二人ともいつまでもお元気で、後進達を見守っていてほしいと願わずにいられない。   合掌

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10月15日、近所にある宮戸神社へ出かけた。この神社の歴史や御祭神の話を同神社の禰宜である高橋陽一さんから伺う為である。10数年前に僕の「雲上の神々」、「ヒマラヤ古寺巡礼」の写真展を通じて知り合った朝霞市在住の世界中で舞踊を披露しているダンサーAsako Amritaさんから誘われたからである。もちろん僕も興味はあった。地元の人や遠く世田谷区からお見えになった方もいた。

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宮戸神社の歴史は古く鎌倉時代にさかのぼる。約700年前に熊野権現、熊野神社として祀られたのが起源とされている。当時から御祭神は伊弉諾尊(イザナギノミコ)と伊弉再尊(イザナギノミコト)である。その後、紆余曲折の歴史を経て、明治時代の神社合祀令により、面足尊(オモダルノミコト)、稲倉魂命(ウカノミタマノミコト)、高良玉垂姫命(コウラタマタレヒメノミコト)の神々が合祀されている。

他にも本殿を取り囲むように稲荷神社や大山神社、護国神社など多くの神社が祀られている全国的にも珍しい神社であると言う。写真は当日参加した方々と禰宜の高橋さん。 ちなみに高橋禰宜は、娘や息子の小中学校の後輩にあたるが、歳は7~8歳下、少し離れているので直接の関係はなかった。しかし、家は近かったので宮司のお父さんやお母さんとは知り合いである。 (中央、高橋禰宜、左から2人目がAsakoさん)

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終了後、近くの喫茶店でAsakoさんと話をした。彼女の連れ合いがカナダ人の写真家で、僕も何度か会い、彼の個展にも行ったことがある。今度、和紙を使った作品に挑戦したいので相談に乗ってほしいと言うのである。今月24日から吉祥寺のアップリンクで始まる僕の作品展「遙かなる チリ 1989」と同名の写真集を持って。

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☆いよいよオープンする小松健一作品展「遙かなる チリ 1989」のDM。初日の24日(金)のみが13時オープン。後は終了の11月26日(水)は、9:00~21:00まで。休館日なし。映画を観ない場合でも自由に作品展を見ることが出来る(無料)。 ☆11月15日(土)13:30~の回上映後、スクリーンの前で、写真家・小松健一のトークショーを行う(映画とセット)。

☆作品展はすべてゼラチンシルバービンテージプリント、六つ切り、大四つ切、全紙サイズ31点展示します。僕の在廊は不定期です。  ぜひ、吉祥寺駅前ですのでお出かけください~!♡☆

 

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10月8日、「写真集団・上福岡」の例会がおこなわれた。

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この日は、チベットへの撮影取材や諸般の事情のために、珍しく5人が欠席をしたので、少し寂しい例会となった。しかし作品は沢山持って来たので、1人、ひとりがたっぷりと時間をかけて合評がおこなわれた。

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この日は、恒例の有志による懇親会は行われなかった。事務局長の一瀬さんは最寄り駅が同じ、写真家の眞月美雨さんと合流して夕食を取るというので、僕も合流した。新しくできたメチャ安い店だったが満足した。ちなみに生ビール190円、ハイボール150円、鳥皮串50円など。

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12日、突然倅の家族がやってきた。蛍光灯が付かないので見てもらいたいと思った。しかし、倅ひとりだと思っていたが嫁の亜結美さん、孫の雷くんも一緒。僕は寝間着のままだし、事務所は足の付き場がないほど散らかっている。でもそこに興味があるらしくづけづけと入って来た。そしてご覧の通りのありさま。

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資料や書籍が散らかし放題の中で、記念写真。先日、土佐に行ったときに、眞月美雨さんが一生懸命に土佐の桂浜で拾った松ぼっくりをお土産にあげた。みうなお姉ちゃんの分も。そこに桂浜で詠んだ僕の駄句を添えた。  「残暑かな水平へ向かふ龍馬の眼 風写」

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雷くんと。見る度に大きくなっている。幼稚園に行きはじめたが、生まれた時から1度も切っていない自慢の髪はまだ切っていなかった。長さは腰のあたりまで伸びていた。

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抱えて見たらけっこう重たかった。体重は20キロはあるという。(上4枚とも撮影は倅の小松淳平)

 

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高知竜馬空港を降り立ってから時間が少し早かったので、真っ直ぐ市内のホテルへ向かうのでなく太平洋が見渡せる道を通って宿になっているホテルへと向かった。

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家族連れが遊んでいた。

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タクシーの運転手さんが「記念写真を撮りましょうか?」と気を使ってくれたので・・・。二人のショットはまことにめずらしい~!!

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ホテルに荷物を置いてから近くにある「ひろめ市場」などを散歩した。出来たばかりの頃は、八百屋さんや魚屋さん、呉服屋さんなどがあって地元の人たちの買い物の場になっていた。飲食店もあったが無論安かった。しかし、近年はインバンドなど影響もあって、お店はほぼ飲食店になっていた。地元の人たちはいない。観光客ばかりで値段もメチャ高い。小さな屋台の店が空港にある100年以上づづいている老舗料理店の倍の値段を付けていたのには驚きだった。もちろん何も食べず、呑まず、買わずにす通りしてきた。

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市場の直ぐ近くにあった店に入った。観光客は一人もいなく、地元の家族連れが多かった。隣と言うぐらい近いのにこの店の値段は、市場の3分の1から5分の1という安さである。ちなみに午後6時までにはいれば餃子一人前180円、生ビール160円、ハイサワーやハイボールは80円という信じられない値段だ。僕らは6時を回ってから入店したがあまり変わらない値段だった。そして魚も肉も土佐料理もみな美味かった。美雨さんはご満悦でした。

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四万十川の天然アユの塩焼き。大きくて美味だった。

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サバの昆布巻寿司、これまた美味し。

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美雨さんが「可愛らしい、住みたい」と高知城を見た時から言い続けるので出かけた。追手門をバックに撮る。

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追手門をくぐるとすぐ正面にある板垣退助の像の前で真似をして記念写真。「板垣死すとも自由は死なず」は余りにも知られている。板垣は土佐藩士出身。

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二の丸付近を行く美雨さん(中央)。

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さらに石段を上がってきた僕。

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天守閣の前の広場から。美雨さんは天守閣に昇り、僕は何度も昇っているし、急な梯子段が危ないので止めた。またこの朝、大型の旅客船が高知港に接岸したので3、000人の異邦人が高知市内に散らばった。と言うことで高知城も外国人観光客でごった返す状態だった。

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高知城追手門のはす向かいにある県立高知城歴史会館の中で。陣羽織を着る美雨さん。

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歴史博物館から高知城を望む。追手門から天守閣まで見えるビュースポットである。

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高知在住の友人2人と呑んだ。写真家の角田和夫さん(中央)と前高知新聞写真部長の反田浩昭さん(左端)だ。その真ん中はろばた焼き「仙樹」の女将さん。角田さんの中学時代の同級生だという。右端は写真家の眞月美雨さん。
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土佐ならではの豪快な鰹のたたき。ニンニク、生姜、ネギもたっぷり置いてある。
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伊勢海老とこの日、入ったと言う土佐清水のサバの刺し身とブリの刺し身。旨かった。伊勢海老の頭など使った味噌汁は絶品だった。
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この時期しか食べられない宗田カツオの新子の刺し身。足が早いので高知市内でも出す店は少ない。
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帰京する日、空港へ向かう前に美雨さんが見たいと言っていた桂浜へ行った。坂本龍馬が歩いた浜でぼ~っとしていたいという。
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坂本龍馬像の前で、同じポーズをとる美海さん。右の白い建物は、竜馬と同じ視線で黒潮踊る太平洋を見つめることができるという半端もの。入場はしっかりと取る。周りの雰囲気を台無しにするので一刻も早く撤去すべし!!
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彼女は桂浜を満喫しているようだった。浜に落ちている松ぼっくりをお土産にと拾っていた。僕は木陰で波の音を聞きながら小一時間ほど眠った・・・。
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高知空港ですっかり馴染みとなった老舗の料理屋。サバ焼き寿司、サバの高菜巻寿司、のれそれ、クジラの煮凝り、鰹のたたき、アオサの天ぷらなどのミニセットを肴に生ビール、瀬戸内レモンサワーをやった。旅の無事を祝ってささやかな乾杯をしたのである・・・。

わずか4日間の土佐の旅ではあったが、県展作品の質の向上とともに高知の写真家たちの熱情に触れて心地よかった。土佐のみなさん、ありがとうございました。 合掌

 

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高知には前日の28日から入り、審査当日の29日朝9時から会場入りして9時30分から審査は開始された。8月19日~21日に訪高し、第一次審査をしていたので比較的にスムーズに運んだ。
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時間がかかったのは、褒状作品、特選作品の選出だった。上位50作品は、ほとんどが横一線の完成度の高さであり、最終的な決め手はやはり、作品の独自性や創造性、なによりも作者のメッセージが明確に作品から伝わってくるかが問われた。(高知新聞記者からの取材を受け、作品解説をする)
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協力してくれた学生たちスタッフのお陰もあり、着々と審査は進んだ。
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おおよその目途がついたのでスタッフみんなと審査会場で記念写真を撮る。僕の後ろは高知新聞写真キャプ、その右は東京から助手として随行した写真家の眞月美雨さん。
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少し遅い昼食を会場で取った。
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午後2時から県民文化センターに場所を移して、審査委員による「県展審査講評会」を行った。開始時間前からほぼ満席となり遠方からの参加もあり約100人となった。
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県展の入賞や入選のことには触れずに、写真本来の大切な事、著作権、肖像権などのことなどを語った。参加者はみな熱心でメモを取ったり、質問もあった。
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終了後、僕の著作を販売した。思ったより売れてうれしかった。サインを希望する人の列もできた。高知のみなさん、ありがとうございました~!♡☆ 合掌

 

 

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10月24日からアップリンク吉祥寺で行われる小松健一作品展「遙かなる チリ」のDM(デザイン:塩崎亨) 6月に銀座・吉井画廊でおこなった展示・構成から大幅に変えて展示する。

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会場は、JR中央線・吉祥寺駅前のパルコの地下2Fだ。映画を観ない人でも自由の見れる。 ☆11月15日(土)午後15時頃から13:00~の上映が終わったあと、スクリーン前で、僕のトークショーが行われる。参加は映画とセットになっている。

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パトリシオ・グスマン監督・脚本「最初の年ー民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権」のチラシ。

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映像の一場面、民衆に選ばれ、民衆に囲まれるサルバドール・アジェンデ、チリ大統領。

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11月21日から公開されるパトリシオ・グスマン監督作品「チリの闘いー武器なき民の抵抗」三部作(第1部・ブルジュワジーの叛乱、第2部・クーデター、第3部・民衆の力)のPRチラシ。

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9月15日に増刷となった著書『太宰治と旅する津軽』(新潮社)。僕にとってはうれしい知らせだった。2009年9月に初版を出したもの。今回の増刷で刊行部数は、合計9,000部となる。半ばあきらめていたが昨今の太宰ブームがあってか、兎も角よかった・・・。

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著書の一部。随所に写真を大きく取り扱っている。太宰も訪れている本州さいはての龍飛岬で。 僕も本書に、「『無頼』に生きたふたりー小説家・太宰治と写真家・田村茂をめぐって」という長文のエッセイを載せている。若かりし頃の僕の苦闘を赤裸々に綴っていて恥ずかしい限りである。

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カット前。(9月21日)

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カット後。ヘアデザイナーは、いつもの眞月美雨さん。

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池袋駅前界隈も再開発が随所で行われている。大都会の秋の空が、ますます狭まっていく・・・。

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